宮川泰彦弁護士からのメッセージ

2020年06月30日

【関東大震災 朝鮮人虐殺 「歴史修正」の知事ではダメ】

 関東大震災(1923年9月1日)直後に起きた朝鮮人虐殺を追悼する碑が、都立横綱町公園にあります。碑は73年、都議会全会派の幹事長も実行委員になり建立されました。翌年から毎年、追悼式典が開かれ、歴代都知事が追悼の辞を寄せていました。

 ところが小池知事は17年から追悼の辞の送付をやめさせました。その背景の一つに、式典のすぐ近くで排外主義の右翼団体が、虐殺を否定する集会を始めたことがあります。この右翼団体は前都知事選で小池知事を推薦しています。小池知事は都議会で虐殺の事実について「歴史家がひもとくもの」と答弁しました。これは侵略戦争を美化する「歴史修正」の政治家が使う常陽語です。

 都は昨年末、式典を行うための公園の占有許可について拡声器の採用方法など条件を付し、都知事あてに誓約書を出すことを求めてきました。

 宇都宮さんは、都民が主人公という視点に立つ人です。彼が知事になることで、平和都市・東京をつくってほしい。

9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員長・日朝協会会長

弁護士 宮川 泰彦