高木一彦弁護士のメッセージ

2020年06月21日

 聴衆が集まりすぎないようにというこで、事前にはその開催が知らされない街頭演説会ですが、たまたま昨日、住まいのある吉祥寺の駅頭で、各党の応援も得てもたれた宇都宮さんの演説を聴くことが出来ました。

 短い時間で行われた政策提起でしたが、従業員に時給1500円以上を保障せず、男女同一賃金でない企業には都は仕事を発注しない公契約条例を作るなど、今の社会に、的確に切り込む、よく練られたものだと感心しましたし、何よりも、コロナ禍の中、自ら天ぷら油をかぶって命を絶ったトンカツ屋さんの話をしながら、思わず絶句してしまう宇都宮さんに、「ああ、この人は、弱い人たちの悔しさに、本当に身を寄せている人なんだ」と思い、ただでさえマスクで曇っている眼鏡が、涙でますますぼやけてしまいました。

 福島みずほさん、田村智子さんの応援演説も、このコロナ禍の中での闘いで、伝えたいことがいっぱいあるという思いにあふれたものでした。

 聴衆を集めないという選対方針は理解できますが、やはり、実際に話を聞いてもらわないといけない、いや、話を聞いてもらえさえすれば、政治がどう変わらなければならないかが、今こそぴたっとみんなに分かってもらえるのに、と、つくづく思いました。

高木一彦(第二東京弁護士会)

「警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法 住民訴訟」の報告集会にて
「警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法 住民訴訟」の報告集会にて