小池都知事への8つの公開質問を読む~Q7:あなたが行った保健所の医師削減は“失敗”ではないでしょうか?

2020年07月03日

質問7は、小池都知事が行った保健所の医師削減について質問するものです。

「歴代都政が保健所の統廃合と人員削減をすすめてきたことに加え、小池知事は2018年、多摩地域にある5つの都保健所の医師定員を1人ずつ、合計5人減らしました。(多摩地域で、医師定員25%削減、都保健所全体では2割削減)。」

第1段落:多摩地域にある東京都が設置主体の保健所5つ(多摩府中保健所・府中市所在、西多摩保健所・青梅市所在、南多摩保健所・多摩市所在、多摩立川保健所・立川市所在、多摩小平保健所・小平市所在)の医師定員を1人ずつ合計5人、小池都知事が2018年に減らしました。

「小池知事と東京都は、一連の保健所統廃合、人員削減について「機能強化をはかった」「正しかった」と述べていますが、自らがおこなった保健所医師削減も含めて、正しい措置であったとお考えですか。今後、保健所およびその人員を増やす必要があると考えますが、あなたのお考えをお聞かせください。」

第2段落:小池都知事は6月2日の令和2年第2回定例会における里吉ゆみ議員の代表質問に対し、保健所については、次のとおり答えています。

「多摩地域の保健所についてですが、都は、住民に身近な保健サービスは市町村が、より専門的なサービスは保健所が実施するという地域保健法の考え方に基づいて、多摩地域の保健所を段階的に再編整備して、現在、二次保健医療圏に一カ所の体制となっております。再編整備の過程におきましては、市町村支援、地域の健康危機管理など機能強化を図っており、保健所は、広域的、専門的、技術的な拠点として役割を果たしていると認識をいたしております。」

「機能強化」の中身としては、市町村支援、地域の健康危機管理を挙げていますが、具体的にはよく分かりません。小池都知事は、新飛行経路(いわゆる羽田新ルート)の導入についても、「羽田空港の機能強化」と答えており(3月24日の令和2年予算特別委員会における答弁)、何か肯定的に述べたいという場合に「機能強化」と言っているとしか考えられません。

#小池都知事は宇都宮さんの質問に答えてください