小池都知事への8つの公開質問を読む~Q2:東京アラートの発令と解除は、あなたの都知事選出馬の都合で判断されたのではないですか?

2020年07月02日

質問2は東京アラートに関する質問です。「東京アラート」とは、東京都で集計された7つのモニタリング指標をもとに都内の感染状況を都民に知らせて警戒を呼び掛けるものと言われています。小池都知事お得意のカタカナ語です。質問2には3つの段落があります。

「あなたは、6月11日に「いずれも目安を下回った」として、東京アラートを解除されました。しかし、我々が入手した資料(別紙)によると、6月11日の、感染症法に基づく「発生届」数は少なくとも36人であり、東京都が発表した同日の陽性者数22人とは大きく乖離しています。その他の日も、都の発表数と「発生届」数には乖離が見られ、「直近1週間の平均感染者数」を「発生届」数で計算すると22人となります。目安の20人を超えることとなり、東京アラートの解除基準が満たされていなかった可能性が濃厚となります。」

第1段落:6月11日に東京アラートが解除されたわけですが、そもそもの発令は6月2日であり、同日に新規感染者数が34人となり、30人以上となるのは、国の緊急事態宣言期間中の5月14日以来のことでした。以後6月3日12人、4日28人、5日20人、6日26人、7日14人、8日13人、9日12人、10日18人、11日22人という新規感染者の推移でした。しかし、宇都宮さんの公式ホームページには別紙はアップされていませんが、6月11日の感染症法に基づく「発生届」数は36人とのことです。すなわち、東京都の発表数と乖離があるのではないか、「発生届」数で計算すれば、11日の時点で東京アラートの解除基準が満たされていなかった可能性の指摘になります。

「東京都福祉保健局健康安全部感染症対策課は、「発生届けの確認作業に時間がかかり、実際の発生届と都の発表にタイムラグがあるため」と説明していますが、これでは、設定されていた基準自体の科学的根拠が問われることになります。感染症対策は、あくまで科学的根拠に基づいて行われるべきです。」

第2段落:宇都宮さんが把握した「発生届」数と東京都の発表数の乖離について、東京都は区ごとに集計している保健所に届けられた「発生届」の確認作業に時間がかかるというタイムラグを主張しているようですが、基準自体の科学的根拠が問われることになるという指摘です。総じて「発生届」数よりも発表数は少なくなっていたようです。

「あなたは、東京アラート解除の翌12日に都知事選への出馬を表明されました。政治的思惑から、恣意的な対応を行ったとすれば重大です。結局のところ、東京アラートの発令とその解除は、あなたの都知事選出馬のための政治的都合を優先し、恣意的に判断されたものではありませんか。明確にご説明ください。」

第3段落:都知事選の告示は6月18日であり、その準備のためにも同月12日には出馬表明する必要があった、そのためには新型コロナが収束したという状況を作り出したかったのではないか、そのために東京アラートの発令と解除が恣意的に判断されたのではないという指摘です。

#小池都知事は宇都宮さんの質問に答えてください