小池都知事は築地市場に謝罪せよ

2020年06月30日

小池都知事は、地下空洞の存在が明らかになったり、基準を大幅に超える有害物質が検出されたり等、数多の問題を抱えたまま、多くの反対を押し切って2018年10月11日、築地市場の豊洲移転を断行しました。

数多の問題を抱えたままの築地市場の豊洲移転は、築地で働く人々の意思を無碍にし、都民の健康と安全をないがしろにするものであり、到底許されないものです。

小池都知事は、「食の安全・安心を守る」と約束したものの、豊洲市場開場後も未だ土壌汚染は残存し、地面のひび割れやマンホールからの地下水噴出などトラブルが相次いでいます。

その上、豊洲市場では密閉式のためにターレのタイヤの摩耗が原因とみられる有害性の高い粉じんが発生して健康被害の訴えも発生し、死亡事故も含む深刻な事故も発生しているなど、到底安心、安全な環境が確保できているとは言えない状況です。

市場利用者にとっても、豊洲市場はアクセスが不便であり、観光客の足も落ちる一方と、豊洲市場移転は都民や利用者の利益になっていないことが明らかです。年間130億円もの赤字となりました。

また、築地市場跡地についても、小池都知事は、「築地には市場機能を確保する」と約束したにもかかわらず、2019年2月、突如、築地跡地に国際会議場・展示場を整備するとして、築地に卸売市場を整備しないことを明らかにしました。

かかる小池都知事の態度は、都民の食の安全・安心を軽視し、当初の約束すら反故にする、都民に対する重大な裏切り行為であり、厳しく批判されなければならないものです。小池都知事は築地市場に謝罪せよと言いたいです。

6月27日の候補者討論会の中で、宇都宮けんじさんが、「2017年の都議選の前に知事は『豊洲は活かす、築地は守る』ということを公約されましたけど、築地は守るという点についてどうなってるのか。」と小池都知事に聞きました。

その質問に対し、小池都知事は「築地を守る、そしてまた活かすということも、これも、あの、当然のことで引き続き行って参ります。」等と答えていました。しかし、どうやって「築地を守る」「活かす」のか不明です。巨大ビル開発はまっぴらです。

宇都宮けんじさんは「これらについては東京都自身に重大な責任があることは明らかであり、消費者・買い出し人・生産者を含む関係者の意見を開かれた形でよく聴き、どのような解決方法がいいのか、あらゆる可能性を排除せず一緒に考えていきたいと思います。」という政策です。これしかないと思います。